感覚過敏の長男が恐れたサザンカ
長男が2歳のころから長らくの間恐れていたもの、、それはサザンカ(山茶花)です。
長男は2歳のころから公園で遊べなくなりました。
あの時は発語もなく意思の疎通も出来ていなかったので、何で公園で遊べなくなってしまったのか、抱っこばかりになってしまったのか、理由が分かりませんでした。
それが長男が成長し4歳の冬になるころ、自ら教えてくれました。
「ピンクの花が嫌だ」
え??ピンクの花って、これ???サザンカのこと!???まじかーーーーーー!!お母さんきれいだなーていつも思ってたんだけどー!!!
寒くなるといろんな場所に咲き始めるサザンカ。
周りの障がいを持ってるおともだちにも、サザンカがダメっていう子はいなかったので、超予想外。
長男がながらく公園で遊べなかったのはサザンカが理由だったのねー!もう早く言ってよー!な感じでした。
サザンカの咲き始めは、そこに近づかなければいいだけなんですが、年が明けるとそのピンクの花がどんどん地面に落ちて広がっていくのです。一面ピンクの絨毯状態。
そして風に吹かれ範囲が広がる広がる!!
長男にしたらきっと、なんだか苦手なものが一面に広がりこっちに向かってくる感覚なのでしょうか。😢そう思うと公園とか、散歩とか、辛いですよね。
自ら教えてくれた4歳の冬以降は、サザンカが咲いていない公園を事前に調べてから遊びに行くようにしました。
やっぱり、言葉が出てきてやり取りが出来るようになると、普段の生活が非常に楽になっていきますね。
2歳のころに比べれば、4歳のころにはとっても楽になった感覚です。
それから毎年冬は事前の下調べが欠かせなかったのですが、7歳の冬を迎えるころには、そこまで気にならなくなり、8歳の冬を終えた今年、「ピンクの花、もう大丈夫になったーー」と教えてくれました。やっと、やっとです。私その言葉だけで泣けました笑😢😢
だって、あんなに怖がっていたものを、克服したんです。偉いね、頑張ってきたねの気持ちでいっぱいでした。
苦手なものを一つ一つクリアできれば、本人も絶対に生きていきやすいはず!
長らく履けなかった長ズボンを履けるようになったこともそうだけど、この冬、また一つ苦手をクリアできて、母として本当に嬉しかったです。
幼いうちは苦手なことも言葉で訴えれないから、家族も分かってあげられず悩むことが多いですが、成長とともに、その理由が判明した時に、その苦手とどう共存していくか、また、どう克服していくかなど、本人と一緒に悩んで考えてあげることが出来るし、一緒に考えることで親子の絆もさらに強くなっていくと思います。
感覚過敏は、脳の機能の偏りに原因があるようで、本人にしかわからない、周りの人には理解されないもので、非常に苦しいものだと思います。
私自身も、”感覚過敏”という言葉さえ、長男のことがあるまで、耳にしたことがありませんでしたが、もっと多くの人に感覚過敏の辛さを周知してもらい、生きづらさを抱えている人たちが少しでも心が軽くなれる、そんな社会になってほしいと強く願っています。