【育てにくかった】自閉症の長男の赤ちゃん期
長男は3歳で自閉症の診断を受けました。
長男は第一子で、初めての子どもだったので、初めての子育てにもちろん悪戦苦闘。こんなにも子育てって大変なの?赤ちゃんてこんなに手がかかるものなの?世のお母さんたちやばくない?
こんなことをめちゃくちゃ思っていました。子育てが始まるまでは、自分の親にも出来たんだから、私もまあ大丈夫っしょぐらいな感覚でした。
甘かった。ほんっとに子育て舐めてました。
色々周りの子育て話を聞くと、赤ちゃんでもそんなに手がかからなかったとか、よく寝てくれるとか、一人遊びが上手とか、何でも食べるとか・・・・
うちは全部真逆でした。そのため全てが苦行のように感じ、辛いことのほうが多かった気がします。
診断をもらってからは、長男の育てにくさは
私だけが感じるものではない!きっとどんなお母さんでも育てにくい!って言うはずだ!
と思え、少し気持ちが楽になりました。
長男が赤ちゃんのころに感じた【育てにくさ】がどんなものだったのかお伝えします。
一日中抱っこマン
夜の寝かしつけは抱っこor沿い乳してないと寝ない
出産して入院してる時からでした。保育器で寝てくれず、最初からよく泣いていました。よく泣いて元気と言えばそれまでなんですが、なんせ体力が全く回復してないなかでの、泣き声はすごくしんどい。抱っこすれば泣き止んで、そのうち寝てくれるため、ずっと抱っこしながら座って寝てました。
退院してからも、抱っこしたりおっぱいやったりしてないと寝てくれなくて、必死で抱っこしながら寝かしつけてました。
ネントレ本も買ったりして試してみましたがあまりの泣きに気力が足りず。あのままネントレ頑張れば何か違ったのでしょうか。当時の私にはきつすぎて断念しました。
その後は沿い乳したり、お腹の上に乗せた状態で寝ることが増えました。落ち着くのかよく寝てくれたんです。でもそこから抜け出そうとするとまた起きて泣いてしまうので、辛い姿勢のまま寝ていました。
日中もずっと抱っこorおっぱい
これは長男だけでなく一般的に赤ちゃんには多いとは思いますが、これが体力的にきつかったです・・・ご機嫌なときはあやしたりもありましたが、なんせご機嫌な時が一瞬で終わる!すぐぐずぐずしだして、おっぱいやって、抱っこして、抱っこしたまま寝て、下ろそうとすると起きる!背中スイッチですね。作動しかしなかった・・どう対策しても背中スイッチは強力でした😢😢
ずっと抱っこで肩と腰やばかったです。
お布団で一人でお昼寝してくれる話を聞くたびに羨ましい~でした。毎日毎日抱っことおっぱいで一日が終わってく。今思うと疲れが優先されて全然楽しめてなかった・・・
沐浴・お風呂でずっと泣く
お風呂で気持ちよくて寝ちゃう~て聞きますけど、長男は沐浴時代からめちゃくちゃ泣いてました。もちろんお湯の温度とか、洗い方とか、なんせ初めての子だから一生懸命調べて教えてもらったりして頑張って入れるんですけど、まーーー泣く。あまりにも泣き続けるから、いつも超特急で、自分を洗ってる時間なんてほぼなかったです。お風呂も手がなく、一人で入れなきゃの毎日だったので、夜のお風呂タイムは憂鬱しかなかったです。お風呂は業務。must事項。リラックスタイムとは無縁・・・
長男の泣き声が、ストレスでしかなかったので、どうか泣かないでといつも思っていました。いっぱいいっぱい・・
チャイルドシートが10分ともたない
チャイルドシートって子どもが眠りにつきやすいように作られていると思うんです。初めての子だったので、義父母がお高い最新の良いものを買ってくれたのに、乗せて5分ほどしだすと、ぐずぐずしだして、10分もたてばギャン泣き・・・
普段あまり寝ない子がドライブするとよく寝るって話はあるあるですが、長男はそれが全く通用しなかった。本当にこの時期はチャイルドシートから降ろして抱っこしないと延々といくらでも泣き続けました。これは辛かった~
赤ちゃんの時期はまだ動かないし、友だちとランチ行ったりとかしやすいはず!と楽しみにしていたのに、車の移動がだんだんとストレスになり、とにかく泣き声を聞きたくない、泣かないで・・・と思うようになり、家から出るのは市内で近場で、長男の眠気がない時のみ。次第に、食材の買い物以外ほぼ家から出なくなってしまいました。
そして家でまた一日中抱っこ・・・
後追い・人見知りが激しい
人見知りがなさ過ぎて逆に心配される方もいらっしゃるようですが、長男は生後半年を過ぎたころから、後追いがすごくなり、トイレもなかなか行けず、抱っこひもしたままトイレも日常でした。私の姿が見えないと泣き、誰かが代わりにあやしてくれても私が現れるまで延々と泣き続ける。そんなことが増えて、愛おしい反面、パパですら私の代わりにはなれず、私の心が休まる時間がほぼなかったです。
離乳食が進まない
離乳食を食べてくれない
体はスクスク大きくなっていっており、離乳食も順調にいくもんだと思っていました。離乳食の本も買い、準備万端。お腹を空かすためにおっぱいも時間を空け、トライするのですが、これが全く口を開けようとしない。お腹は空いているはずなのに、食べようとしない。そしてぐずりだし抱っこになり食事タイムどころではなくなり・・
あまりにも食べようとしないので、心配で、手作りは諦めベビーフードに変えてみると、少しだけ食べました。そこからは色んな種類のベビーフードをトライしましたが、一食分を食べ切ったことは一度もありませんでした。
離乳食が順調で何でも食べる子の話を聞くと、何で長男は進まないのかとても心配でした。
今思えば、極端な偏食はこの時からあったな~と感じます。
ハインハインは食べた
赤ちゃんせんべいのハインハインはよく食べてくれました。離乳食は食べず、お腹は空いていて泣くので、ハインハインを食べて終わることも全然ありました。
これは今思えば、手で握りやすく、おもちゃのような感覚で舐めていたら食べ切っていたみたいな感じでした。
とにかく何も食べようとしてくれない理由が分からず、このまま大きくなれないんじゃないかと不安で、ハインハインだけでもいいから食べておくれと祈るように思っていました。精神的にかなりきつかったです。初めての子育ては本当にメンタルにきます。
まとめ
赤ちゃんの頃は、寝ないにしても人見知りがすごいにしても、それはよくある話で、誰に話してもみんな一緒だよ~となります。だから私もまさかこの育てにくさが自閉症につながってるなんて思いもしなかったし、みんなこれぐらい頑張ってるんだから、私も頑張んなきゃってすごく思ってました。
だけど、あの育てにくさはやっぱり強烈で、育児ってこんなにも辛いのかっていう感覚は間違ってなかったんだと、診断をもらってから思えるようになりました。
あの時に、辛い!すごく辛い!をもっと周りに言ってもよかったんだ、あんなに泣き声に耐えて一日中抱っこしなくても、パパに預けて休息してもよかったんだと思いました。
どうか今子育てに不安を抱えながら頑張っている方が、それ以上無理しないように、自分自身の心と体のケアも大事にしながら、子育てを楽しむことが出来たらと思います。私もです!