【育てにくかった】自閉症の長男の1歳のころ
長男は私のとっては初めての子育てだったので、子育てとはこんなに大変なのかと思い知らされる連続でした。
ですが、周りの色々な話を聞いてみると、そうでもない人たちもいると・・・
よく寝てくれる、勝手に寝てくれる、あんまり泣かない、何でも食べる、ママじゃなくても大丈夫・・などなど
私の感じてる子育ての大変さとは程遠い話で、どこの世界のお話ですか?なんて思ったものです。
SNSで他人の子育ての様子を覗いてみても、私の格闘してる子育てと違う・・キラキラしてる子育てに見えたものです。
人ぞれぞれ、子それぞれ手のかかるところ、大変な部分は違うと思いますが、次男を育ててみて、やっぱり長男は育てにくかった・・・・
どういった点でそう思うのか、今回は1歳の1年間を振り返ってみたいと思います。
人に興味を示していないようにみえた
バイバイ、こんにちはをしない
1歳になると他人(特に大人)に興味を持ち始めます。
どこか出かけても、居合わせた見知らぬ大人たちがバイバイ~などして手を振ってくれることが増えますが、長男の場合は全くそれが返せず、バイバイしてくれてる人に申し訳なくて、私が長男の手をもって、バイバイさせてました笑
相手の方は、長男が可愛いと思ってくれて手を振ってくれてるのに、長男はバイバイしないので、少々気まずいものです。
「ほら!バイバイだって~!」とアシストしても、よく分かってない様子で。
同じ年ぐらいの子が、バイバイとか、こんにちはでペコってしてるのを観ると、そんなことも出来ちゃうのー?!すごい!みたいな感覚です。
目が合いにくい
長男は、次男と違い、目が合っているようで、合っていない感覚がありました。
何かを問いかけたいとき、人は相手の目を見たりして気持ちを伝えようとすると思いますが、長男にはそれがありませんでした。
次男も長男同様、発語の遅さはありましたが、私の目をのぞき込んで、何かを伝えようとする素振りがありました。
でも、長男にはそれがありませんでした。
よく発達の検査で、目が合うか合わないかと確認されますが、次男が生まれるまでは、長男と目が合っていると思っていました。
ただ次男を育ててみて気付きました。
それは❝たまたま目が合っていただけ❞ということに。
目が合っても、何かを伝えよう、という感情がそこにはなかったのです。
名前を呼んでも振り返らない
名前を呼んでも振り返らないのは、目の前の遊びに集中しているからだと,初めのころは思っていました。
でも違ったんです。
遊んでいなくて、ふらふらボーっとしているようなときに名前を呼んでも、振り返ってくれないのです。
反応がないのです。
そもそも私を見ていないのです・・・
他の子は名前を呼ばれたら振り返っているのに、反応すらしてくれなくて、さみしくて・・・
ふと、私がいないことに気付いてくれるのかな・・と、家の中でしばらく隠れてみたことがあります。
かなり長い時間隠れましたが、全く私を探す素振りをしてくれませんでした。
長男が私を探すときは、眠いとか、おっぱいとか、そうゆう時だけなことに気が付いてしまいました・・・
すーーーーーごく切なかったです。
指差しをしなかった
クレーンで要求を出していた
1歳を過ぎると大抵は指差しをして、思いを伝えようとします。
ですが長男は指差しが一向に出ず、1歳7か月になって突如現れたのが、クレーン現象でした。
クレーン現象は、相手の腕をつかみ、クレーンのように動かして要求や思いを伝えようとする手段です。
指差しがあるかないかは1歳半検診で必ず確認をされます。
それぐらい発達の上での大きな指標みたいなものです。
たとえ発語がなかったとしても、指差しがあれば、そんなに心配することはないかと思います。
実際、次男は、発語はなかったですが指差しは1歳で出ていたので、だいぶ安心したものです。
発語は一切なし
❝ママ❞すら出なかった
1歳を過ぎると、意味のある言葉をいくつか話し出す子が多いと思います。
例えば、ブーブー、まんま、ワンワン、ママなど。
長男はいくら待てど、ママすら出ず。
発語がないと心配される子どもでも、ママ、パパぐらいは言えることが多いですね。
今振り返っても、長男と簡単な会話が出来るようになったのは3歳半ぐらいでした。
食事のリズムがつかなかった
食への興味なし
長男は赤ちゃんのころからおっぱいが大好きで、離乳食が全く進みませんでした。
1歳を過ぎても、食事のリズムがつかず、こちらの呼びかけに応じずに、ひたすら遊び続け、疲れたらおっぱいをほしがり、眠くなってぐずぐず泣き出し寝てしまう。
このループでした。
たまに食べるものも、パンだけとか、麺だけとかです。
みんなが欲しがるジュースもお菓子も、全く欲しがりませんでした。
今となれば、極度の偏食はこのときから始まってたと理解できますが、当時は何でもいいからとにかく食べてほしいと願っていました。
食事のリズムが2歳近くなってもつかず、なんとも育てにくさを感じていました。
同じおもちゃで同じ遊びをし続ける
ひたすらトミカ
長男は多動傾向はありません。
むしろ1歳のころから、じっと動かず、同じ遊びを一人黙々と遊び続けていました。
当時トミカが大好きで、四六時中トミカのミニカーを両手に持つほどです。
ミニカーをずらっと並べること
トミカのパーキングのおもちゃで、ミニカーをくるくる回し滑らせること
この二つを延々とやり続けていました。
二、三時間延々とです。
こちらの、問いかけに全く反応せず、無言でひたすらやり続けていました。
反応しないなら、私いなくてもよくない?
見てなくてもよくない?と、私自身、自分の存在意義を見失うほどにやり続けていました。
ずっと見てなきゃいけないってのも、とってもしんどいですよね・・・
まとめ
1歳を振り返っても、なんとも育てにくかった長男・・・
次男も1歳のころは手がかかって大変でしたが、こちらの呼びかけに反応するのとしないとのでは、こちらの労力が全然違いました。
これはタイプの違う2人を育てたからこそ分かったことです。
あの頃辛かったことは、長男の育てづらさを、周囲に理解されなかったことです。
子育てはみんな大変よ~
そのうち食べるようになるよ~
と言われ続け、私が子育てが下手くそなんだ・・向いてないんだ・・・
私がもっと頑張んなきゃいけないんだ・・・
と子育てを楽しむ余裕など全く持てず、辛く大変なことのほうがはるかに多く感じていました。
今8歳になった長男・・・本当に取り扱いが難しく、毎日どう対応すべきか、どう声掛けをすべきか、悩んでばかりです。